早産の危険

 新生児集中治療室(Neonatal Intensive Care Unit: NICU)で集中治療を受ける新生児はほとんどが早産した新生児です。母体の年齢、母体の持病、胎児の染色体異常、遺伝子など様々な理由で妊娠37週目に入る前に生まれた新生児は早産となります。

 
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早産とは

 早産とは正期産の前である妊娠22週0日~36週6日の間(国によって基準が異なる)の出産を指します。早産で生まれた新生児を未熟児と呼びます。未熟児は体の機能がまだ成熟に発達していないため、集中治療が必要で通常より長く入院することが多くなります。

 

早産の要因

 早産の要因は母体や胎児にもあります。


母体

  • 年齢―18歳未満または35歳以上
  • 持病―糖尿病、心疾患病、高血圧など
  • 過去の早産―早産をすると次の出産も早産になるリスクが高いです。
  • 子宮の拡張―羊水過多症や多胎妊娠が原因
  • 子宮奇形―子宮頚管が短いなど
  • 感染症―尿路感染症など
  • 飲酒、喫煙、薬物の使用
  • 虫歯、歯周病
  • 妊娠高血圧症候群
胎児

  • 染色体の異常
  • 感染症
 胎児の染色体異常や感染症は母体の陣痛を早めます。 

 

早産の兆候

  • 腰周りの慢性的な痛み
  • 子宮も収縮によるお腹の痛みが20分のうちに4回以上続けく、または定期的に痛む
  • 性器出血やおもり
  • 胎動が少なくなった
  • 浮腫、高血圧、タンパク尿は妊娠高血圧症候群の危険性
診断


 内診・腟鏡診子宮頸管の開大度や長さ、胎児の大きさや位置など、また羊水検査で胎児の発達や感染症を調べ情報を元に早産の危険性を診断します。

胎児の後遺症

  • 新生児呼吸窮迫症候群―肺胞サーファクタント(肺胞がつぶれるのを防ぐ物質)の不足により新生児呼吸窮迫症候群の危険性があります。新生児呼吸窮迫症候群に陥った新生児は肺胞が潰れやすくなったり呼吸困難になったりするので呼吸器が必要になります。
  • 未熟児動脈管開存症―動脈管が開いたままの状況の新生児に、肺に過剰の血液が流れ込む未熟児動脈管開存症(PDA)にある危険性があります。未熟児動脈管開存症(PDA)は心臓まひや心不全にを引き起こします。
  • 脳内出血―胎児の体重が1,500g未満の場合、血管がもろいため脳内出血の危険性があります。
  • 消化器官―消化器官が未発達なため、消化器官が弱く栄養を吸収する力が弱いため、少しずつ母乳を与える、または点滴の必要があります。
  • 未熟児網膜症―球眼内の網膜血管が発達途上なまま生まれたので、産後、網膜血管が正しく発達しないことがあり未熟児網膜症の危険性があります。未熟児網膜症は新生児の視力に影響します。
  • 耳―聴覚に問題がある危険性があります。
  • 感染症―免疫機能が未発達なため感染しやすい。
  • この他にー思考や行動などの異常が生じ、様々な面の発達が遅れるなど
 未熟児を24時間体制で新生児科の医師や病院スタッフが付き添う必要があるため新生児集中治療室が必要ありました。


 新生児科専門医や医療器具の揃った病院を選択して妊婦検査を受けることで安心して出産することができます。また早産の危険があると診断された場合、食事や行動に気を遣いささえな変化も気にかけましょう。