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 太りすぎた下腹、代謝の低下、これらはメタボの前兆かもしれません。メタボはメタボロックシンドロームの略で代謝異常症候群とも呼ばれます。内臓の周りに脂肪が多く蓄積した状況「内装脂肪型肥満」に加え、高血圧、糖尿病、脂質異常症(血液内の脂肪分が基準より上回る状態)の生活習慣病が2つ以上同時に発症している状態を指します。

 内臓脂肪はホルモンバランスの荒れやインスリン対抗性を引き起こす原因になるため、メタボロックシンドロームは内臓脂肪率が高い人に多く見られますが、メタボロックシンドロームの発症する人は必ずしも太っているとは限らりません。糖尿病、脂質異常症、高血圧を持つ人は発症のリスクがあります。


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診断法

 メタボロックシンドロームの診断法はいくつか存在しますが、ここでは[2005年文献] NCEP-ATP IIIのメタボリックシンドロームの基準を紹介します。以下の5つの項目のうち3つ以上当てはまりましたらメタボロックシンドロームと診断されます。

  • ウエスト周囲径:男性90 cm以上、女性80cm以上
  • 空腹時高血圧:100mg/dL以上、または糖尿病と診断されている
  • 高トリグリセライド血症:150 mg/dL 以上
  • HDLコレステロール:男性40 mg/dL 未満、女性 50 mg/dL未満  
  • 高血圧: 最低血圧130mmHg以上、最高血圧85mmHg以上

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治療

 メタボロックシンドローム治療はこの病気の主な原因である肥満とインスリン抗体性を治すことです。また治療を進めながらメタボロックシンドロームが引き起こす心疾患に気を遣う必要があります。

  • たんぱく質を重視した食事制限
  • 適度な運動(エアロビック、カーディオ、筋トレなど)
  • 減量外科手術(Bariatric Surgery)

 減量外科手術は減量だけではなく血糖値、血圧、血中脂肪の改善にも効果的な治療法です。食事・運動・ 薬物・行動療法などといった方法での減量が難しく、または長期的な減量効果が得られない場合に行う治療法です。

 減量外科手術を受けたことによりこれらの病気が完治することもあり、現在はメタボロックシンドロームの治療としても行われるようになり高い効果が示されています。減量外科手術はいくつかの種類があり、どの手術法がを行うべきか専門医による診断が必要です。主な手術法は以下のようになります。

  • 腹腔鏡下スリーブ状胃切除術(Laparoscopic Sleeve Gastrectomy )

 減量外科手術の専門医による内視鏡下手術で、腹部に0.5~1cm程の小さなを空けて行う手術です。この手術では、胃袋と空腹を感じさせるホルモンを分泌する箇所の80%と切除し、胃袋の容量を150ccまでに小さくします。

  • 腹腔鏡下胃バイパス術(Laparoscopic Gastric Bypass )

 腹腔鏡下胃バイパス術では、胃袋を切除し容量を30ccまで小さくします。また小腸を二つに分け、片方の小腸を小さくした胃袋に繋げ100~150cmのをバイパスを作ります。この減量手術を行うことによって空腹を感じさせるホルモンも減少し食事量や食欲を抑えることができるうえ、栄養の吸収率も下がるので、とても減量効果が期待できます。