高齢者が気を使うべき10のこと

 
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 年齢を重ねていくとともに体も劣化していきます。劣化のスピードは生活習慣、病気、遺伝子、職業などによる個人差はありますが、平均的に他の年代よりも体が衰えているのは間違えないでしょう。そんな高齢者がこれからも長く健康に生活していくために、気を使うべき10のことを紹介していきます。

 
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うつ病

 精神と体は深く結びついているため、健康状態を保つためにも精神状態に気をつけるべきです。特にうつ病は他の年代に比べて高齢期が一番発症しやすい時期です。その原因は身体、環境、社会的ポジションなどの様々な大きな変化により、自分の価値が見出せない、生き甲斐を失う、社会からの孤立、生活に退屈を感じるなどの不安や悩みの種を多く抱え、うつ病になる危険性が高くなります。

 ですので、周りの人が常に注意深く観察をして、落ち込み、退屈、孤立などの症状が見られたら軽く受け取らずになるべく早く専門家に相談するべきです。また、優しい言葉をかけたり、家族の活動に参加させたり、できる範囲の家事をさせたり、夢中になれる趣味を見つける手伝いをするなど、とにかく孤立させない退屈させないように心かけることが高齢鬱の予防に繋がります。


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転倒

 いうまでもなく、高齢者の転倒は命にかかわるとても危険なものです。タイの公衆衛生によると65歳以上の転倒リスクは28~35%、70歳以上の転倒リスクは32~42%にも上回ります。高齢者は筋肉、関節、視力、脳などの機能が低下しいるためバランスを崩しやく、特に濡れているお風呂場での転倒の危険性が高いです。

 高齢者が転んでしまった場合、怪我が悪化する可能性があるため、すぐ体制を起こすのは危険です。まずはご本人を落ち着かせ、転倒したままの体制でいてもらい、痛むところや転び方などを詳しく聞きだしましょう。すぐ病院に行くべきか否かを判断し、救急車を呼ぶ場合は対処法を良く知る救急員がくるまでそのままの体制でいてもらいましょう。また、小さな怪我でも念のために病院へ行くべきです。

 転倒を防ぐためにバランス能力テスト「Tandem Standing Test」を受け、体のバランス能力程度を知り、バランスを取るトレーニングや筋肉を強化するための運動を心がけましょう。

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認知症

 理解、判断、論理などの知的機能が失われる認知症は、65歳以上の高齢者に発症しやすい障害です。その原因はさまざまで、脳梗塞、うつ病、脳神経の障害などが挙げられますが、アルツハイマー病による認知症がもっとも多く見られます。

 
アルツハイマー型認知症は、パズル、絵描き、言葉当てゲーム、チェス、難度の低い計算や読み書きなどの簡単な活動を通して、考える力、記憶力、集中力、読む力を鍛えて予防することができます。ただし、その活動の結果が悪かったり間違ったりしても気にすることはありません。活動を行うこと自体が大切なのです。

 
また、病院で認知能力程度の検査受けることができますので認知症の危険性がないか、今後の治療、または予防のためもに調べることをおすすめします。

 

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筋力低下

 高齢による筋力低下は筋線維の大きさ量の減少により筋肉が萎縮してしまうことが主な原因です。萎縮の程度によって手をぎゅっと握れないなどの軽い症状から足が上がらないなどの重い症状が見られます。はっきりとした症状が全く見られなかったのにひどく進行していたケースや短い間だけ症状が出てはすぐに消えるケースもあるので、普段から様子を見ることや定期的に病院で検査することが予防に繋がります。 


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歩行障害

 歩く速度と健康寿命は比例していることを知っていましたか? 歩行速度が遅い高齢者は、歩行速度が平均的な速さの同年齢の高齢者に比べて6年、歩行速度が早い高齢者に比べて10年も早く死亡することが長年の調査で分かっています。

 歩く速度が遅い、歩幅が小さい、歩き方がおかしいなど高齢者に良く見られる歩行障害は筋肉や関節が衰えが原因です。ですので、毎日20~30分のウォーキングで筋肉や関節を鍛えることをおすすめします。ウォーキングする際に膝や肘のサポーターや歩きやすい運動靴を着用して怪我を防ぎましょう。また、専門医のもとで「4 Meter Gait Speed Test」という歩行速度テストを受け、望ましい速度、または歩き方であるかを診察してみましょう。

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感覚機能

 聴覚―高齢者の耳が遠いのは内耳の機能低下、動脈硬化、脳機能低下など様々な原因があります。聴覚の衰えは高い音から聞こえが悪くなり、進行すると低い音まで聞き取ることが困難になります。

 視覚―老化と共に瞳孔の縮小、水晶体の透過率の減少、水晶体の白濁、視野の狭窄、水晶体の硬化、ドライアイ、毛様体筋の作用の低下などが原因で視力機能低下が進んでいきます。


 嗅覚や味覚―老化が進んでいくと嗅覚機能や味覚機能も低下していきます。ちなみに味覚は甘味から失われることが分かっています。

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排泄障害

 高齢者は、骨盤底筋群のゆるみをはじめ、腸機能低下、閉経によるホルモン不足、運動量の低下など老化現象が原因で便・尿失禁や便秘といった排泄障害にかかることがあります。
 

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骨粗しょう症

 骨粗しょう症は、加齢によりカルシウムの吸収が悪くなり骨密度が低下して骨構造がスカスカな状態の病気です。これにより骨がもろい、折れやすい、感染しやすい、炎症する、骨量が減少する、身長が縮む、背中や腰が曲がる、椎間板が薄くなる、などの症状や疾患を引き起こします。骨粗しょう症の予防のために、適切な運動やカルシウムの多い食事、定期的に骨検査を受けることが大切です 


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姿勢

 正しい姿勢は年齢問わず大事なことですが、特に高齢者にとって安全な生活をおくるための重要な要素の一つです。猫背、よろけた歩き方、歩幅が異常に短い、歩く時つま先が外方向へ流れるなどが高齢者によく見られる悪い姿勢の例です。悪い姿勢はリハビリを行うことで改善されますが、人それぞれ原因が異なるので病院でTandem Standing Testを含む検査を受け、自身にあったリハビリやトレーニングを行いましょう。 


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体力低下

 同じ段数の階段を25歳の人が上がる場合と35歳の人が上がる場合、当然35歳の人がより疲れを感じるものです。このように年を重ねると共に体力は低下していきます。健康で安全な高齢生活を保つために運動やトレーニングを行いましょう。体力を高めるだけでなく血流の改善、または肺機能があがるなどの効果が得られます。ただし、転倒や事故の恐れがあるため、病院でバランス状態や筋肉量を調べ、適切な運動やトレーニングを選びましょう。